2011年01月27日

本年もよろしくお願いいたします

1月は往ぬる・2月は逃げる・3月は去ると昔から言われますとおり、新年を迎えて早、1月が往にそうです。新年のご挨拶もしない間に・・・。本年もよろしくお願いいたします。
先日、早くもフェニックス4月号の撮影を終えました。菜の花を使ったりして春らしい装いの撮影でした。例年になく寒さの厳しい今年の冬です。農産物特にお野菜の高騰が懸念されていますが、ここで消費者である私達がちょっと視点を変えてみませんか?鳥取の長ネギが雪に覆われ、葉が傷み、規格の長さ55cmが確保できないので、出荷できないとか。日本の消費者はいつの頃からか、美しい、形の良い野菜しか買わなくなってしまいました。生産者も高く売るため、規格を設けて より美しい、より形の良いものを出荷するようになりました。そのため、露地栽培の野菜が減り、温室でぬくぬくと育った野菜が店頭に並ぶようになりました。鳥取の長ネギの話に戻りますが、冬の野菜は寒さを浴びる程、旨味と甘味が増す事をご存知ですか?長さが50cmでも40cmでも甘くて美味しい長ネギを消費者が喜んで買う、本当に新鮮で美味しいものを見分けられるようになってほしいものです。大根も同じように寒さを越すと美味しくなります。サラダでいただくと美味しさが歴然です。但し、器量が悪く、店頭には並びません。残念です。ホウレン草も温室栽培でなく、露地栽培の『ちじれホウレン草』という名で売られている、緑が濃くってタンポポの葉のようにロゼット状に広がったホウレン草を食べたことがありますか?甘くってとっても美味しい一品です。太陽をいっぱい浴びた路地物こそ栄養価も高く、美味しい野菜と言えます。温室で、品種改良を重ね、人工的に創られた野菜や果物でなく、季節を感じながら真の旬を楽しみ、『豊な食』を楽しみたいものです。冬が旬と勘違いしているイチゴやソラマメなどの豆類の旬は5・6月ですよ。カボチャは夏から秋が一番美味しい季節。冬に店頭に並ぶのは南半球から交通費をかけて入ってくるものや温室で燃料費をかけて栽培されたものなのですよ。消費者が賢くなれば、生産者も温室などで費用をかけた栽培をしなくてすむのです。虫が好くくらい美味しい野菜を平気で買える消費者になりませんか?
新年のご挨拶代わりに私の食育論を述べさせていただきました。
posted by クレイン at 20:07| 日記